イチゴ栽培を始めたい方が増えていますが、プランターの選び方や栽培方法に悩む方も多いのが現状です。特に初心者の方は、サイズや深さ、置き場所、品種の選択など、様々な不安を抱えているのではないでしょうか。
「おしゃれなDIYプランター棚を作りたいけど、難しそう…」
そんな声をよく耳にします。確かに、イチゴ栽培には適切な知識が必要で、プランターの選び方一つ間違えると、せっかく育てた苗が枯れてしまったり、十分な収穫が得られなかったりする可能性があります。
しかし、ご安心ください。イチゴ栽培に最適なプランターの選び方から、おしゃれな設置方法、冬越しの方法まで、初心者の方でも簡単に始められる栽培のコツをご紹介します。この記事を読めば、ベランダでも庭でも、おしゃれで実用的なイチゴ栽培を始められるはずです。
目次
【おすすめ】おしゃれないちごプランターの選び方
イチゴに最適なプランターは？
イチゴ栽培に最適なプランターは、深さがあり、排水性に優れたものを選ぶと良いでしょう。理由としては、イチゴの根は比較的浅く広がるため、深すぎるプランターよりも、根が張りやすいようにある程度の深さがあるものが適しています。また、イチゴは過湿を嫌うため、水はけが悪いと根腐れを起こしやすくなります。このため、排水性の良いプランターを選ぶことが重要になります。
具体的な例としては、深さが15～20cm程度で、底に排水穴が複数開いているプランターがおすすめです。素材は、通気性と排水性に優れた素焼き鉢や、軽くて扱いやすいプラスチック鉢などがあります。
いちごプランター おすすめ3選
数あるイチゴプランターの中から、特におすすめの商品を3つご紹介します。
1つ目は、リッチェルの「ハーベリーポット」です。このプランターは、イチゴの栽培に適した形状と機能を備えています。側面に複数の穴が開いており、そこからイチゴの苗を植えることができるため、省スペースで多くの株を栽培できます。また、底面には排水穴が設けられており、水はけも良好です。さらに、プランターを重ねて使用することもできるため、限られたスペースを有効活用できます。
2つ目は、大和プラスチックの「ベリーナ」です。このプランターは、イチゴの生育に必要な土の量を確保できる、容量の大きいプランターです。また、プランターの底にはスリットが入っており、根が呼吸しやすいため、健全な生育を促進することができます。
3つ目は、アイリスオーヤマの「プランターハンガー」です。こちらはプランター単体ではなく、プランターを吊り下げて栽培できるアイテムです。プランターハンガーを使用することで、地面から離して栽培できるため、ナメクジなどの害虫被害を軽減することができます。また、ベランダなど限られたスペースでも立体的に活用できるため、場所を有効に使うことができます。
これらのプランター以外にも、様々な種類のイチゴプランターが販売されていますので、ご自身の栽培環境や好みに合わせて最適なものを選んでみてください。
100均で手に入るいちごプランター
100均でもイチゴ栽培に適したプランターを見つけることができます。100均のプランターは、手軽に手に入るという点で大きなメリットがあります。
例えば、ダイソーやセリアなどの100均では、様々なサイズや形状のプランターが販売されています。 その中でも、イチゴ栽培におすすめなのは、深さが15cm以上あるプランターです。 イチゴの根は深く張るため、深さがあるプランターの方が根がしっかりと育ち、丈夫な株に育ちます。 また、横長のプランターであれば、複数のイチゴの苗を植えることができます。
100均のプランターは、素材もプラスチックや陶器など様々です。 プラスチック製のプランターは軽量で扱いやすく、価格も安いので手軽に試したいという方におすすめです。 一方、陶器製のプランターは、通気性や排水性に優れているため、イチゴの生育に適しています。 ただし、プラスチック製に比べると重量があるため、移動させる際には注意が必要です。
このように、100均のプランターは種類が豊富なので、ご自身のニーズに合わせて選ぶことができます。 もし、プランター選びに迷ったら、お店の人に相談してみるのも良いでしょう。
サイズで選ぶ
イチゴを栽培するプランターのサイズは、育てる株の数や品種、そして設置場所に合せて選ぶことが大切です。 小さなプランターは場所を取らずに手軽に栽培できますが、土の量が少ないため乾燥しやすく、頻繁な水やりが必要になります。 一方、大きなプランターは多くの土を蓄えられるため、水やりや肥料の回数を減らすことができます。 しかし、その分重量が増すため、移動が大変になるというデメリットもあります。
プランターのサイズを選ぶ目安としては、イチゴの苗1株に対して、深さ15～20cm、幅と奥行きが20～30cm程度のスペースを確保するのが良いでしょう。 例えば、3株のイチゴを育てる場合は、幅60cm程度のプランターがおすすめです。 もし、ランナーを伸ばして子株を育てたい場合は、さらに大きなプランターが必要になります。 また、ベランダなど限られたスペースで栽培する場合は、縦型のプランターや、壁掛け式のプランターなどを活用するのも良いでしょう。
プランターのサイズを選ぶ際には、設置場所の広さや日当たり具合も考慮することが重要です。 大きなプランターを置く場合は、その分のスペースを確保できるか、日当たりは十分かなどを確認しましょう。
深さで選ぶ
イチゴを育てるプランターは、深さが重要です。適切な深さのプランターを選ぶことで、イチゴが健やかに育ち、美味しい実を収穫することができます。
イチゴの根は、地表近くに広く張る性質があるため、深すぎるプランターは必要ありません。むしろ、深すぎると土の量が多くなり、過湿になりやすいため、根腐れの原因になる可能性があります。
では、どれくらいの深さがあれば良いのでしょうか？ 一般的には、15cm～20cm程度の深さがあれば十分です。 この深さがあれば、イチゴの根がしっかりと張ることができ、健全な生育を促すことができます。
もし、深いプランターしかない場合は、鉢底石を多めに入れるなどして、土の量を調整するのも一つの方法です。
プランターの深さだけでなく、幅や奥行きも重要です。イチゴの苗1株に対して、深さ15～20cm、幅と奥行きが20～30cm程度のスペースを確保するのが良いでしょう
プランターはどこに置くべき？
イチゴを植えたプランターを置く場所は、日当たりと風通しの良さを考慮する必要があります。
イチゴは日当たりの良い場所を好みます。少なくとも半日以上は直射日光が当たる場所に置くようにしましょう。 日照不足になると、生育不良や実付きが悪くなる原因になります。 また、風通しの良い場所を選ぶことも重要です。風通しが悪いと、湿度が高くなり、病気や害虫が発生しやすくなります。
具体的には、ベランダや庭の日当たりの良い場所がおすすめです。 もし、日当たりが確保できない場合は、午前中は日が当たる場所、午後は日陰になる場所など、なるべく日当たりの良い場所に移動させるなど工夫してみましょう。
また、プランターを置く場所の地面がコンクリートやアスファルトの場合は、地面からの照り返しで土の温度が上がりすぎる可能性があります。 このような場合は、プランターの下にレンガなどを敷いたり、プランタースタンドを使用するなどして、地面からの熱を遮断する工夫をしましょう。
おしゃれないちごプランターでベランダ菜園を始めよう！
棚をDIYするには？
イチゴプランターをDIYする場合、いくつか注意すべき点があります。
まず、プランターのサイズに合わせて材料を準備しましょう。木材やプラスチックなど、様々な素材から選ぶことができます。 木材を使用する場合は、腐食防止のために防腐処理を施したものを選ぶと良いでしょう。
プランターの底には、必ず排水穴を開けるようにしてください。 水はけが悪いと、根腐れの原因になってしまいます。 また、プランターを置く場所の日当たりや風通しなども考慮して設計しましょう。
DIYに慣れていない方は、簡単な設計から始めることをおすすめします。 例えば、木材を組み合わせて四角い枠を作り、そこにプランターを置くだけでも、オリジナルのプランター棚を作ることができます。 慣れてきたら、棚の段数を増やしたり、装飾を加えたりして、よりおしゃれなプランター棚に挑戦してみましょう。
DIYの際は、安全に配慮して作業を行うようにしてください。 電動工具を使用する場合は、取扱説明書をよく読み、保護具を着用しましょう。 また、作業スペースを確保し、周囲に危険な物がないか確認してから作業を始めるようにしましょう。
イチゴ初心者におすすめの品種は？
イチゴ栽培初心者の方には、「一季成り」の品種をおすすめします。
一季成りのイチゴは、春に一度だけ収穫する品種です。 四季成りのイチゴに比べて、育て方が比較的簡単で、初心者の方でも失敗しにくいというメリットがあります。
一季成りの品種の中でも、特におすすめなのは「とよのか」です。 とよのかは、日本で最も多く栽培されている品種の一つで、育てやすく、甘くて美味しい実が収穫できます。 また、病気に強い品種なので、初心者の方でも安心して栽培することができます。
他にも、初心者の方におすすめの品種としては、「宝交早生」や「女峰」などがあります。 宝交早生は、果実が小ぶりで、甘酸っぱい味わいが特徴です。 女峰は、実が大きく、甘みと酸味のバランスが良い品種です。
ご自身の好みに合わせて、品種を選んでみてください^^
いちごと一緒に植えるといいものは何？
イチゴと一緒に植えると良いものとして、コンパニオンプランツと呼ばれる植物があります。コンパニオンプランツとは、一緒に植えることで互いに良い影響を与え合う植物のことです。
イチゴの場合、コンパニオンプランツとして、ネギやニラなどのネギ類、マリーゴールド、バジルなどが挙げられます。
ネギ類は、イチゴの生育を阻害するセンチュウという害虫を忌避する効果があります。また、マリーゴールドは、アブラムシやコナジラミなどの害虫を忌避する効果に加え、土壌中のセンチュウを抑制する効果も期待できます。バジルは、アブラムシやハダニなどの害虫を忌避する効果に加え、イチゴの風味を向上させる効果もあると言われています。
これらのコンパニオンプランツをイチゴと一緒に植えることで、農薬の使用を減らし、より安全なイチゴを栽培することができます。
ただし、コンパニオンプランツの効果は、必ずしも保証されているものではありません。 また、コンパニオンプランツ同士の相性や、栽培環境によっても効果が異なる場合があります。 そのため、まずは少量から試してみて、効果を確認しながら、徐々に増やしていくことをおすすめします。
イチゴは植えっぱなしにしても大丈夫？
イチゴは多年草なので、植えっぱなしでもある程度の期間は収穫を楽しむことができます。 しかし、より長く収穫を楽しむためには、適切な管理が必要です。
イチゴは、ランナーと呼ばれる茎を伸ばして子株を増やしていきます。 このランナーを放置しておくと、親株の栄養が子株に取られてしまい、親株が弱ってしまう可能性があります。 そのため、収穫期間中は、ランナーをこまめに取り除くようにしましょう。
また、イチゴは連作障害を起こしやすい植物です。 同じ場所で何年も栽培を続けると、土壌中の病原菌が増殖し、生育が悪くなったり、病気にかかりやすくなったりします。 このため、2～3年ごとに植え替えを行うことをおすすめします。
植え替えの際は、新しい土壌に植え替えることで、連作障害を防ぐことができます。 また、植え替えの際に、株分けを行うことで、新しい苗を増やすこともできます。
いちごは一株から何粒取れるの？
イチゴ一株から収穫できる果実の数は、品種や栽培環境によって大きく異なります。 一般的に、一季成りの品種では、一株あたり200～300粒程度、四季成りの品種では、一株あたり50～100粒程度が目安となります。
しかし、これはあくまで目安であり、実際には、日照時間や気温、水やり、肥料などの栽培環境、そして病気や害虫の発生状況によって、収穫量は大きく左右されます。
例えば、日照時間が十分で、適切な水やりと肥料を与え、病気や害虫の発生を抑えることができれば、より多くの果実を収穫できる可能性があります。 逆に、日照不足や水不足、肥料不足、あるいは病気や害虫の発生が多い場合は、収穫量が減ってしまう可能性があります。
収穫量を増やすためには、イチゴの生育に適した環境を整えることが重要です。 具体的には、日当たりの良い場所にプランターを置き、適切な水やりと肥料を行い、病気や害虫の防除を徹底することが大切です。
いちごの冬越しは外でできる？
多くのイチゴの品種は寒さに強く、日本の多くの地域では屋外で冬越しすることができます。
ただし、品種によっては寒さに弱いものもあるため、品種の特性を事前に確認しておくことが重要です。 また、寒冷地では、強い霜や凍結からイチゴを守るために、マルチングや不織布などを活用するなどの対策が必要となる場合があります。
冬の間、イチゴは休眠状態に入ります。 この期間中は、水やりや肥料の頻度を減らし、乾燥気味に管理することが大切です。 また、枯れた葉やランナーはこまめに取り除き、風通しを良くすることで、病気の発生を予防することができます。
春になると、イチゴは再び生育を始めます。 暖かい日が続くようになったら、少しずつ水やりや肥料の量を増やしていきましょう。
【まとめ】『おしゃれ』ないちごプランターをご紹介！
この記事では、イチゴ栽培のプランター選びから栽培方法、おしゃれな演出方法まで詳しく解説しました。
イチゴ栽培を始めるために必要な基礎知識から、プランターの選び方、DIYでの棚の作り方まで、初心者でも安心して始められる情報を分かりやすくまとめています^^
【この記事の要旨】
- 深さ15～20cmで排水性の良いプランターを選択し、日当たりと風通しの良い場所への設置が重要
- 100均プランターでも栽培可能で、初心者は一季成り品種の「とよのか」がおすすめ
- プランターの大きさは1株あたり幅20～30cm確保し、2～3年ごとの植え替えが必須
- DIYでの棚作りは防腐処理した木材を使用し、排水穴の確保がポイント
- ネギ類やマリーゴールドとの相性が良く、害虫対策として効果的
「イチゴ栽培を始めたいけど、プランターの管理が難しそう…」
そんな不安を感じている方も多いのではないでしょうか。確かに、イチゴ栽培には日々の水やりや肥料管理、害虫対策など、様々な手間がかかります。
そんな方におすすめなのが、プロが選び抜いた花材を定期的にお届けする「花の定期便」サービスです。イチゴ栽培のように植物の管理に興味があるけれど、まずは手軽に始めたい方は、こちらのサービスから植物との付き合い方を学んでみてはいかがでしょうか^^
よくあるQ＆A
イチゴ栽培に最適なプランターの深さは？
深さ15～20cm、幅と奥行き20～30cmが理想的です。
おすすめのプランターブランドは？
リッチェルの「ハーベリーポット」、大和プラスチックの「ベリーナ」、アイリスオーヤマの「プランターハンガー」です。
100均のプランターでも育てられる？
深さ15cm以上のものを選べば、プラスチック製や陶器製など手軽に栽培可能です。
プランターの置き場所で気をつけることは？
直射日光が半日以上当たり、風通しの良い場所を選びます。
DIYでプランター棚を作る際の注意点は？
防腐処理した木材を使い、必ず排水穴を開け、安全に配慮して作業します。
初心者におすすめのイチゴの品種は？
「とよのか」「宝交早生」「女峰」などの一季成り品種が育てやすいです。
イチゴと相性の良い植物は？
ネギ類、マリーゴールド、バジルが害虫対策に効果的です。
一株から何個のイチゴが収穫できる？
一季成りで200～300粒、四季成りで50～100粒程度が目安です。
イチゴの植え替えはどのくらいの頻度で必要？
連作障害を防ぐため、2～3年ごとに新しい土で植え替えが推奨されます。
イチゴは外で冬越しできる？
多くの品種は寒さに強く可能ですが、寒冷地では霜対策が必要です。
「100均のプランターで本当に育つのかな？」